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軍の関与が削除された「沖縄集団自決」について
沖縄戦で島民が日本軍により自決を強制されたという“事実”を、文科省が教科書から削除させた件を取り上げようと思います。

現在、座間味島での梅澤隊長命令説と、渡嘉敷島での赤松大尉命令説の真偽について裁判で争われてますが、仮にこの2人の隊長が自決を命令をしてなくても、戦時下に日本軍が沖縄島民に自決を命じていた“事実”は、島民の証言や以前に当ブログで取り上げた米軍の報告書からも明らかなのに、なぜ文科省は教科書から「軍の関与」そのものを削除したんでしょうかね。

この裁判を起こした原告側の弁護団には自民党・稲田朋美、支援する会の顧問には、つくる会・藤岡信勝などお決まりの歴史捏造主義者達が名を連ね、「島民の集団自決は軍命令ではなく崇高な自己犠牲的精神の発露だった」とか、「国に殉ずる意思に発した自発的な死だった」などと、軍により自決を強制されたという“事実”を否定し「殉国美談」に仕立て上げ、軍の加害責任を丸ごと免罪しようと必死になってるのはミエミエで、このような原告側の主張だけを取り入れ教科書の書き換えを命じた文科省の調査官の姿勢は中立性を逸脱し、最初から政治的意図あったことは間違いないと思います。

(2007/03/31 沖縄タイムスより)
今回の文科省の検定結果を受け原告側の梅澤裕氏は「教科書の記述削除は目標の1つだった」と喜び。故赤松隊長の弟、赤松秀一氏は「原告として立ったのは、教科書に(自決命令)の記述があったから。削除されこれほど嬉しいことはない」と話したそうです。


なぜ元軍人の中に、このように責任回避に躍起な人がいるのか不思議だったんですが、「なあ~るほどね」と思うブログの記事を見つけたので紹介します。


j.seagullさんのブログ「考察NIPPON」
「特攻隊員選抜の両論」より一部転載
http://jseagull.blog69.fc2.com/blog-entry-409.html

~~~ここから~~~

特攻隊員は「志願」だったか「命令」だったか、という話があり、それについて元特攻隊員の桑原敬一氏が考察している部分から引用します。

「語られざる特攻基地・串良-生還した特攻隊員の告白」
著者 桑原 敬一から引用

P149~
特攻隊を編成するにあたって、その隊員の選抜が「志願」であったのか、「命令」によったのかは説の分かれるところである。じつは両論の真偽をめぐる議論など、私たち元隊員にとってはどうでもいいことである。なぜならば、初期の特攻はいざ知らず、末期特攻においては、それぞれの航空隊が、それぞれの方法によって選抜したといわれるその実態が、本質的にはとかく議論の余地のない命令そのものであったことに違いないからである。
(略)
いったい、自発性に基づく志願だったとする説の拠りどころは何か。


私見だが、まず第一にあげなければならないことは、元軍人の、かく戦ったという闘争本能がもたらす心情である。破れたりとはいえ、自らの意志で、国家、同胞のために堂々と戦った自尊心がある。これが他律的な命令であることを許さない。

次に生き残った者には程度の差こそあれ、特攻死した者に対する負い目がある。それを合理化する最上の方法は、隊員自らの意志による志願であることが最も望ましいことである。こうして負い目の大きさが賛辞に比例するように、往ったものを勇者として称え、自発的な発露としての志願が作り上げられてしまう。
特に後者は、特攻に関係した上層部にとっては、格好な良心的責任回避の手段にされたと思う。




特攻隊員が「志願だった」とすれば、たしかに上層部は責任回避しやすくなりますね。

また、他の章で書かれていたことですが、元特攻隊員と、特攻死した隊員の御遺族が面会する機会が戦後いくつもあり、その度に、御遺族は「うちの息子(兄・弟)の最後の様子はどうでしたか?」と聞かれるそうです。その時に、元特攻隊員の人は、「彼は最後まで『死にたくない』と言っていました」とは、口が曲がっても言えないそうです。高齢となった御遺族には「彼は立派に笑顔で飛び立っていきました」としか・・

~~~ここまで~~~

(このあとは転載しませんが、戦時下の「軍神ブーム」の中、どのように特攻隊員を賛美・賞賛したのか、残された遺族はどう思っていたのか、興味のある方はリンク先へ飛んでください。)

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続いて、共感した沖縄タイムスの社説を紹介します。


2007年6月17日 社説 追悼式で真意を聞きたい
http://www.okinawatimes.co.jp/edi/20070617.html
[安倍首相の発言] 
「沖縄戦は大変な悲惨な戦いだった。地域の住民を巻き込んだ激戦があった中、そういう気持ちになることについてよく理解できる」

教科書検定で高校日本史の教科書から「集団自決(強制集団死)」に旧日本軍が関与したとされる文言が削除されたことについて安倍晋三首相はこう答えている。

それにしても「そういう気持ちになる」とは、一体何を指すのだろうか。

「自分たちで自決したとは考えたくなくて、軍命があったと思い込もうとしている」とでも言いたいのだろうか。この表現からは、どうしてもそういう空気が伝わってくる。

もし、言葉の背後に「戦争中のことであり、戦後生まれの自分には関係ない」という気持ちが隠されているとしたら、一国の首相としてその歴史認識を疑わざるを得ない。

検定問題が発覚した三月には「教科書検定の個々のケースについては知らないが、検定制度にのっとって適切に行われていると思う」と述べていた。

だが、ここにきて文科省が教科用図書検定調査審議会に、沖縄戦の「集団自決」から旧日本軍の関与を示す記述の削除を求める意見書を提出していたことが明らかになっている。

これは検定制度が適切に行われていなかったことの証しであり、そのことをどう受け止めるか国民の前にきちんと示す責任があるのではないか。

さらに言えば、先の大戦で最後の激戦地になった沖縄の実態をどの程度認識しているのかも県民が知りたいことの一つといっていい。

沖縄全域が軍部の下に組み込まれ、軍隊と「共死共生」の異常な状況に置かれたことしかり。そのことが持つ意味を理解しているのかどうか。これは「戦後生まれだから分からない」で済まされる問題ではあるまい。

歴史認識について首相はよく「歴史家に任せればいい」と言う。だが、一国を担う総理大臣にはその任に伴う歴史認識と哲学が必要だろう。

国民には「一人一人が頂く宰相」の思想的スタンスを知る権利があり、首相にはそれを明らかにする義務があると思うがどうか。

首相が進める「美しい国」づくりのための教育再生の根幹にあるのは何なのか。首相が言う「愛国心」とは何を指すのか。沖縄戦の惨劇から県民がつかみ取った「命どぅ宝」という理念との整合性はあるのかどうか。

二十三日には沖縄全戦没者追悼式が糸満市である。首相にはぜひ出席していただき、沖縄戦の知識、「集団自決」への認識を県民に示してもらいたい。

(以上)


この社説を読んでたら、改めて怒りがこみあげてきました。

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Comment

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お久しぶりです☆
おもしろいもの見つけたよ♪
なつき | URL | 2007/06/18/Mon 21:41 [EDIT]
似た者同志ではないか
私は、子供の頃から歴史が好きだ。歴史は常に冷静に研究されたものであるべきで、これを自らのイデオロギーや、人生の教訓に、いたずらにしてはいけないと思う。そのような手法で歴史を研究すれば、歴史は時の大多数に都合の良い道具になってしまうからです。
日本の過去の歴史を、美しい者に塗り替えようとしている文化人たちは確かに不快だ。一事実をもって、或いは公式文書のある成しで、全体を論ずるような桜井女史や小林氏の論法に無理がある。
しかし、振り返って、歴史が日本批判や日本憎悪の道具にされている中国韓国の歴史学会も、桜井女史らと同じなのではないでしょうか?
 そしてあなたも沖縄の集団自決を自分の主義主張に利用してはいませんか?歴史は常にあなたちにのみ、都合の良い方だけが史実とは限りませんよ。
教科書から、沖縄での集団自決の記述が抜けたならば問題だと思います。ただし論争の決着のついていない、軍の命令となると、教科書からは外すべきでしょう。当時の日本人ならば、兵隊民間人を問わず、自決が正義と思っていました。民間人同志でも自決を拒むような人は非難される状況下でありました。日本軍には、戦火に巻き込んだ点では、後世の我々から観れば集団自決や住民の戦死の責任はあります。しかし、それは同義上の責任であり教科書には書くべきものではありません。書くにしてに両論併記で係争中とすべきでしょう。あなたが望むように、これを書き教育する事は、恐らくあなたが嫌いだろう日の丸君が代の強制に似ていませんか?教育を通じて生徒を一定のイデオロギーへ導く行為だと思います。少なくとも日本の歴史教育は、韓国中国アメリカをはじめとする世界の国々のなかでもっとも公正だと思いますよ。
ただし、今回の削除に、国民の大多数の意思である保守的思考が関与していたのは問題かもしれませんね。それとて、あなたのような思想の人たちが国民の中では少数派になりつつあるとういう現状に影響されての事ではないでしょうか。もっとも、あなたたちが今まで史実を適当に捏造してきた事の揺り返しとも言えますが。あの戦争に対する評価や、論争はまだ史実として確定できない点が、多数あるという事くらいは自覚してくださいよ。
 私は、常々思います。なぜ右翼は、韓国や中国にもそれぞれの国の愛国右翼がいる事を理解しないのだろうとね。
寅吉 | URL | 2007/06/21/Thu 20:40 [EDIT]
寅吉 さんへ
>しかし、振り返って、歴史が日本批判や日本憎悪の道具にされている中国韓国の歴史学会も、桜井女史らと同じなのではないでしょうか?

中韓の歴史学会を肯定したことなどブログを読んでいただければわかりますが一度もしてませんし、櫻井よしこと同じかどうかは知りませんが、誇張があると思ってますよ。

>そしてあなたも沖縄の集団自決を自分の主義主張に利用してはいませんか?

してませんけど。

>ただし論争の決着のついていない、軍の命令となると、教科書からは外すべきでしょう。当時の日本人ならば、兵隊民間人を問わず、自決が正義と思っていました。民間人同志でも自決を拒むような人は非難される状況下でありました。日本軍には、戦火に巻き込んだ点では、後世の我々から観れば集団自決や住民の戦死の責任はあります。しかし、それは同義上の責任であり教科書には書くべきものではありません

教科書には軍命令の記述など、もともとありませんが。
集団自決に軍が「関与」したとの記述が削除され問題になってるんですがね。
そして自分は次のエントリーにこう書いてます。

「住民の集団自決に軍が関与がした“事実”を認めた上で、教科書に載せるのは不適当という理由ならまだわかるんですが、軍の関与そのものを否定した上で教科書から削除するような行為は、ただの歴史の捏造である。」

さらに付け加えるなら、削除させたグループが軍の関与そのものを全否定し、なかったことにするのを問題にしているのであって、教科書に載せる載せないの議論は、はっきり言ってどうでもいいんですが。
それと、論争が終わってないなら両論を載せるべきでしょう。

>もっとも、あなたたちが今まで史実を適当に捏造してきた事の揺り返しとも言えますが。

あちゃぁ、コレ自己紹介ですかwww

>あの戦争に対する評価や、論争はまだ史実として確定できない点が、多数あるという事くらいは自覚してくださいよ。

60年以上経ってますが、いつまでに総括するつもりですかw
たのむから、自分のような若い世代に謝罪やら補償やらの問題を残し迷惑かけるようなことはしないでくださいね。
やっしゃん | URL | 2007/06/21/Thu 22:05 [EDIT]
寅吉さんへ
あなたは多分戦争体験者ですよね。
で、あなたに2つの苦言を申しあげます。
1、立場をわきまえてください。
2、人の苦しみや悲しみ汲み取る感性を養ってください。

1について、あなたはやしゃんとは違って戦争被害者に対して加害者です。(これは確実ですね)
ですから中立やましてや右翼側に立てる立場ではないのです。
よって、やっしゃんの足を引っ張るなどとんでもないのです。頭を垂れて黙っているか、やっしゃんを応援するかどちらかしかありません。
率先して戦争責任をとるのが最適ですが、多分無理なので望みません。

2について、沖縄の集団自決で生き残った人達は、「国の命令の従わず自分だけが生き残ったことをで自己嫌悪に陥り、今まで証言をしてこなかった」と多くの人が言ってます。しかし今回の教科書問題で、止むに止まれず真実を証言なさった方々の苦しみをあなたは理解できませんか。本当はもうそのことに触れないで余生を過ごしたかかったことでしょう。
従軍慰安婦の方々も同じだと思いますよ。80才を超えて、誰がお金欲しさに証言しようと思いますか。
後世に、自分のような辛い人生を送らせたくない思いから恥を忍んで発言しているんでしょうに!
それには、加害者が心から反省しているかを確認することなのです。
なのにあなた達は、60年たって益々真逆の方向に向かわせているのです。
情けないです。悲しいですね。

頑張れ!やっしゃん

ところでNHKの経営委古森重隆(安倍が指し込んだらしい)と産経新聞バカ記者古森義久とは何か関係ありますかね。
今日のクローズアップ現代「沖縄集団自決の真実は」を見る限り極右翼的ではなさそうだけど・・・・
ほっと一息 | URL | 2007/06/21/Thu 23:46 [EDIT]
ほっと一息さんへ
ありがとうございます。

>ところでNHKの経営委古森重隆(安倍が指し込んだらしい)と産経新聞バカ記者古森義久とは何か関係ありますかね。

NHKのコモリンは、最近よく名前上がりますよね。何か関係があったら面白いんですがw
↓知ってることは、こんなことぐらいです。
J-cast
http://www.j-cast.com/tv/2007/06/13008310.html
古森氏は安倍首相と経済人の勉強会「四季の会」のメンバー。安倍首相に近いことからNHKに対して政府の影響が強まるのではないかといわれている。
放送法では、NHKの経営委員は「国会の同意を得て首相が任命する」とあり、経営委員長は「委員の互選」となっている。今回の古森委員長の決め方は"放送法違反ではないか"という指摘もある。

>今日のクローズアップ現代「沖縄集団自決の真実は」を見る限り極右翼的ではなさそうだけど・・・・

あちゃ、見てないやorz
またずいぶんタイムリーな話題を扱ったんですね。見たかったなぁ。。。
やっしゃん | URL | 2007/06/22/Fri 00:37 [EDIT]
拙blogをご紹介頂きありがとうございました
自分は沖縄の問題についてはまったく不勉強で、あれこれ言える資格はないのですが、ただ梅澤裕氏についてだけは、私の知る限りでは、命令するどころか自決を止めた人のようです。戦傷病者戦没者等遺族援護法の件などがあって、厚生省の調査の際に命令したことにされてしまい、そのせいで職も失い家族が離散してしまうなどの苦労をなさっているそうです。

何より厚生省の調査員の「住民は隊長命令で自決をしたといっているが、そうか」という問いかけに「はい」と答えた宮城初枝さんが、その後梅澤氏に直接会って「あなたが命令したのではありません」と謝罪しているそうですから・・。
http://www.zamami.net/miyagi.htm

赤松氏にも同様の話はありますので、もしそれが事実なら、ある種の冤罪に戦後ずっと耐えてきたことになりますから、この二人については、「責任回避に躍起」とは私は思えません。(赤松氏は故人)

ただ、これは沖縄の話のごく一部分であって、住民をスパイ扱いして殺したりという軍の横暴もあったでしょうし、集団自決の原因には、軍とマスコミが一体となったプロパガンダや、当時の価値観、周囲を米艦艇に囲まれたら逃げ場のない"島"という地理的条件などもあわせて複合的に考える必要があると感じています。
j.seagull | URL | 2007/06/22/Fri 02:37 [EDIT]
j.seagullさんへ
>拙blogをご紹介頂きありがとうございました

いえいえこちらこそ転載させていただき、ありがとうございました。
そういえば、以前に沖縄の集団自決についても紹介していましたよね。読ませてもらった記憶があります。
梅澤裕氏のそのような話は知りませんでした。
自分が知ってる情報では赤松氏のほうは開き直る態度も見せてるようで、今度ブログで紹介しようと思ってます。
戦争当時、渡嘉敷島の村長をしていた米田惟好(イコウ)氏は、
「…反省しているだろうと思い、いまさら彼一人を責めるのはよそうと思っていたのに、このシラを切った態度は、常識では考えられない。これでは自決を強いられて亡くなった人達の霊も浮かぶまい」と批判しています。

>集団自決の原因には、軍とマスコミが一体となったプロパガンダや、当時の価値観、周囲を米艦艇に囲まれたら逃げ場のない"島"という地理的条件などもあわせて複合的に考える必要があると感じています。

その通りだと思います。

それと、誤解してコメントしてくる方がいるので書いときますが、この2人の隊長が自決命令をだしたとは書いてません。そして、判決もでてないのに、そのような主張をするつもりもありません。
やっしゃん | URL | 2007/06/22/Fri 04:21 [EDIT]
首相官邸へ物申しましょう。
首相官邸へ物申しましょう。

首相官邸ご意見募集
http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
Love&Peace | URL | 2007/06/23/Sat 00:17 [EDIT]
もともとこの沖縄集団自決の問題は、渡嘉敷島と座間味島で軍が住民に集団自決を命じたこ とが主な論点でした。教科書に「軍命令説」が書かれてきたのは、両島で軍が住民に集団自決を命令したとされてきたからでした。しかし、それが嘘であることが知られてきてようやく検定もかわったというのが経緯です。

ちなみに検定意見というのは『日本軍が命令したかどうかは明らかとはいえない』というものです。それに対して沖縄のメディアなどが、この検定の撤回を求めています。

 軍命令説は破綻しているので、沖縄のメディアや公的発言は「関与」という言葉を造って使っています。「関与」のオンパレードです。しかし、「関与?」というのなら、一番「関与」したのは住民の一部の人です。また「関与?」は一般的な意味というのなら関与したのは日本政府そのもの(教育とか宣伝)でしょう。沖縄に日本軍がいなかったらおこらなかったという意味なら、米軍も「関与」になります。米軍が沖縄に来なければ起りませんからね。しかし、実際には「関与」というマジックの言葉を使って、軍命令説をイメージさせる狙いがあると思います。

東京大空襲でも何十万人もの人が死んでいます。ただ、沖縄は唯一戦場になって戦後も占領されていたので、その点は考慮しなければいけないと思います。日本海軍沖縄方面根拠地隊の太田少将も幕僚たちと自決する前に、「沖縄県民斯ク戦ヘリ県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ」と言ってますしね。

しかし、教科書に嘘を載せてはいけないと思います。今回の検定は、現時点では(新たな証拠が見つかったというのなら別ですが)全く間違っていません。それを政治力によって変更させようとするのはいけないと思います。


渡辺 | URL | 2007/10/08/Mon 10:33 [EDIT]
教科書に「軍命令説」が書かれてきたのは、渡嘉敷島と座間味島両島で軍が住民に集団自決を命令したとされてきたからでした。しかし、それが嘘であることが知られてきてようやく検定もかわったというのが経緯です。

ちなみに検定意見というのは『日本軍が命令したかどうかは明らかとはいえない』というものです。それに対して沖縄のメディアなどが、この検定に対して撤回を求めています。

 軍命令説は破綻しているので、沖縄のメディアや公式発言は「関与」という言葉を使っています。しかし、「関与?」というのなら、一番「関与」したのは住民の一部の人です。また「関与?」は一般的な意味というのなら関与したのは日本政府そのもの(教育とか宣伝)でしょう。沖縄に日本軍がいなかったらおこらなかったという意味なら、米軍も「関与」になります。米軍が沖縄に来なければ起りませんからね。

このような関与というマジックの言葉を使って、軍命令説をイメージさせようとしていると思います。東京大空襲でも何十万人もの人が死んでいますが、沖縄は唯一戦場になって戦後も占領されていたので、その点は考慮しなければいけないと思います。日本海軍沖縄方面根拠地隊の太田少将も幕僚たちと自決する前に、「沖縄県民斯ク戦ヘリ県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ」と言ってますしね。

しかし、政治力によって教科書に嘘を載せてはいけないと思います。


渡辺 | URL | 2007/10/08/Mon 10:37 [EDIT]

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