従軍慰安婦に関する資料は、今までネット情報だけでしたが、こないだ初めて本を読んでみました。
「皇軍慰安所とおんなたち 著者 峯岸賢太郎」という本です。
そこには、軍による慰安所の組織的設置の経緯や、慰安婦の強制連行の実態が当時の資料をもとにまとめられ、普段本をあまり読まない自分にとっては字数も少なく読みやすかったです。
ほんとは全文引用したいんですが無理なんで、とりあえず一部だけメモしときます。
軍慰安所設置方法の教育[メモ]
陸海軍では兵站(へいたん)の慰安係、あるいは部隊の主計将校や副官が軍慰安所の設置や管理にかかわっていた。
そして、陸軍経理学校では軍慰安所設置方法を教えていた。
鹿内信隆元サンケイ新聞社社長は、経理学校時代の思い出を次のように語っている。
鹿内「(前略)これなんかも軍隊でなけりゃありえないことだろうけど、戦地へ行きますとピー屋が・・・。」
桜田「そう、慰安所の開設。」
鹿内「そうなんです。そのとき調弁する女の耐久度とか消耗度、それにどこの女がいいとか悪いとか、それからムシロをくぐってから出て来るまでの“待ち時間”が、将校は何分、下士官は何分、兵は何分・・・といったことまで決めなければならない(笑)。料金にも等級をつける。こんなことを規定しているのが「ピー屋設置要項」というんで、これも経理学校で教わった。この間も経理学校の仲間が集まって、こんな思い出話をやったことがあるんです。」
(桜田武・鹿内信隆『いま明かす戦後秘史』上巻 サンケイ出版 1983年)
「ピー屋設置要項」というのは正式には「慰安所設置要項」あるいは「特殊慰安施設設置要項」であろう。
経理将校になるものは軍慰安所の設置・管理の仕組みまで教え込まれていたのである。
まさに軍慰安所のための万全の態勢が取られていたといわなければならない。
<慰安婦問題に関するニュース>
産経【主張】慰安婦問題 誤解解く努力を粘り強く
http://www.sankei.co.jp/ronsetsu/shucho/070408/shc070408001.htm
安倍とズブズブな産経が、「主張」で相も変わらず、強制性の根拠が韓国の元慰安婦の証言だけだと、いつものマッチポンプ作戦で嘘を振りまいて論点そらししてます。
産経にとって都合の悪い史実は「誤解」されてるだけだそうです。
日本のさきの戦争を外国の陰謀に引っ掛かり巻き込まれたと主張する産経は、今回は誤解され続ける日本外交を宣伝しています。
どんだけ日本をマヌケな国にしたいんでしょうか?
さすがに、極左でもここまで自虐的な主張をしてるのは見たことがありません。
そして最後に、「河野談話については、まず、与野党で学識経験者を交えた徹底検証を行い、見直すべき方向を政府に指し示してほしい」と、河野談話の踏襲を世界中に公言し謝罪したばかりの安倍首相に、さらに誤解をまねく発言を繰り返すよう促してますw
平成一九年四月一〇日 提出者 辻元清美
安倍首相の「慰安婦」問題への認識に関する再質問主意書
http://www.kiyomi.gr.jp/kokkai/inquiry/01_q/20070410-1234.html
安倍首相の「慰安婦」問題についての発言の「真意」に関する質問主意書
http://www.kiyomi.gr.jp/kokkai/inquiry/01_q/20070410-1235.html
社民党自体はトンチンカンな発言が多いので嫌いな政党(社民党支持者のみなさんごめんなさい)ですが、辻元さんがなかなか興味深い質問書を提出しています。
特に、スマランでの軍による強制売春・強制連行事件については自分が質問したいことを質問してくれてます。GJ!
「近所に慰安所」 沖縄戦で住民証言
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-22801-storytopic-1.html
「宮古島の日本軍『慰安婦』について証言を聞く会」(宮古島の日本軍「慰安婦」問題を考える女たちの会主催)が7日、宮古島市中央公民館で開かれた。沖縄戦当時、朝鮮人慰安婦がいる慰安所に日本軍が出入りしていたことを住民が証言した。
(以下略 全文はソース)
沖縄は本土決戦準備のための時間かせぎとして、多くの島民が日本軍に直接間接的に組み込まれ、沖縄県生活福祉部援護課が1976年3月に発表したところによると、日本側の死者・行方不明者は18万8136人で、沖縄県出身者12万2228人のうち9万4000人が民間人とされています。
そんな悲惨な戦いの中で、第三十二軍の牛島司令官は「最後まで敢闘し悠久の大義に生くべし」と命じ自決しています。
つまり、部下には「消耗持久戦として役割を果たし、最後まで戦い抜けよ」と命じておいて、自分は自決してるわけです。
さらに、首里城の地下壕の中には芸者と慰安婦を抱え込んでいたそうです。
なんだか、島民による集団自決でもそうですが、沖縄戦での日本軍はいってることとやってることが違うと思うのは自分だけでしょうか?
(後から少し追記しました)
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「皇軍慰安所とおんなたち 著者 峯岸賢太郎」という本です。
そこには、軍による慰安所の組織的設置の経緯や、慰安婦の強制連行の実態が当時の資料をもとにまとめられ、普段本をあまり読まない自分にとっては字数も少なく読みやすかったです。
ほんとは全文引用したいんですが無理なんで、とりあえず一部だけメモしときます。
軍慰安所設置方法の教育[メモ]
陸海軍では兵站(へいたん)の慰安係、あるいは部隊の主計将校や副官が軍慰安所の設置や管理にかかわっていた。
そして、陸軍経理学校では軍慰安所設置方法を教えていた。
鹿内信隆元サンケイ新聞社社長は、経理学校時代の思い出を次のように語っている。
鹿内「(前略)これなんかも軍隊でなけりゃありえないことだろうけど、戦地へ行きますとピー屋が・・・。」
桜田「そう、慰安所の開設。」
鹿内「そうなんです。そのとき調弁する女の耐久度とか消耗度、それにどこの女がいいとか悪いとか、それからムシロをくぐってから出て来るまでの“待ち時間”が、将校は何分、下士官は何分、兵は何分・・・といったことまで決めなければならない(笑)。料金にも等級をつける。こんなことを規定しているのが「ピー屋設置要項」というんで、これも経理学校で教わった。この間も経理学校の仲間が集まって、こんな思い出話をやったことがあるんです。」
(桜田武・鹿内信隆『いま明かす戦後秘史』上巻 サンケイ出版 1983年)
「ピー屋設置要項」というのは正式には「慰安所設置要項」あるいは「特殊慰安施設設置要項」であろう。
経理将校になるものは軍慰安所の設置・管理の仕組みまで教え込まれていたのである。
まさに軍慰安所のための万全の態勢が取られていたといわなければならない。
<慰安婦問題に関するニュース>
産経【主張】慰安婦問題 誤解解く努力を粘り強く
http://www.sankei.co.jp/ronsetsu/shucho/070408/shc070408001.htm
安倍とズブズブな産経が、「主張」で相も変わらず、強制性の根拠が韓国の元慰安婦の証言だけだと、いつものマッチポンプ作戦で嘘を振りまいて論点そらししてます。
産経にとって都合の悪い史実は「誤解」されてるだけだそうです。
日本のさきの戦争を外国の陰謀に引っ掛かり巻き込まれたと主張する産経は、今回は誤解され続ける日本外交を宣伝しています。
どんだけ日本をマヌケな国にしたいんでしょうか?
さすがに、極左でもここまで自虐的な主張をしてるのは見たことがありません。
そして最後に、「河野談話については、まず、与野党で学識経験者を交えた徹底検証を行い、見直すべき方向を政府に指し示してほしい」と、河野談話の踏襲を世界中に公言し謝罪したばかりの安倍首相に、さらに誤解をまねく発言を繰り返すよう促してますw
平成一九年四月一〇日 提出者 辻元清美
安倍首相の「慰安婦」問題への認識に関する再質問主意書
http://www.kiyomi.gr.jp/kokkai/inquiry/01_q/20070410-1234.html
安倍首相の「慰安婦」問題についての発言の「真意」に関する質問主意書
http://www.kiyomi.gr.jp/kokkai/inquiry/01_q/20070410-1235.html
社民党自体はトンチンカンな発言が多いので嫌いな政党(社民党支持者のみなさんごめんなさい)ですが、辻元さんがなかなか興味深い質問書を提出しています。
特に、スマランでの軍による強制売春・強制連行事件については自分が質問したいことを質問してくれてます。GJ!
「近所に慰安所」 沖縄戦で住民証言
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-22801-storytopic-1.html
「宮古島の日本軍『慰安婦』について証言を聞く会」(宮古島の日本軍「慰安婦」問題を考える女たちの会主催)が7日、宮古島市中央公民館で開かれた。沖縄戦当時、朝鮮人慰安婦がいる慰安所に日本軍が出入りしていたことを住民が証言した。
(以下略 全文はソース)
沖縄は本土決戦準備のための時間かせぎとして、多くの島民が日本軍に直接間接的に組み込まれ、沖縄県生活福祉部援護課が1976年3月に発表したところによると、日本側の死者・行方不明者は18万8136人で、沖縄県出身者12万2228人のうち9万4000人が民間人とされています。
そんな悲惨な戦いの中で、第三十二軍の牛島司令官は「最後まで敢闘し悠久の大義に生くべし」と命じ自決しています。
つまり、部下には「消耗持久戦として役割を果たし、最後まで戦い抜けよ」と命じておいて、自分は自決してるわけです。
さらに、首里城の地下壕の中には芸者と慰安婦を抱え込んでいたそうです。
なんだか、島民による集団自決でもそうですが、沖縄戦での日本軍はいってることとやってることが違うと思うのは自分だけでしょうか?
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Comment

やっしゃんさん、こんにちは。
産経は、慰安婦問題を韓国だけの問題にしたいみたいですね。
それから否定派が金科玉条のごとく振りかざす「政府による調査結果」ですが、吉見義明『従軍慰安婦資料集』によると、スマラン慰安所事件を裁いたバタビア裁判の資料は、起訴状・証書・弁論・判決・調査票・面接調書などが法務省に所蔵されているとのことです。
まともに調査すれば出てこないはずがないので、隠蔽と言われても仕方がないでしょうね。また詳しい内容を記事にしてトラックバックさせていただきます。
それから否定派が金科玉条のごとく振りかざす「政府による調査結果」ですが、吉見義明『従軍慰安婦資料集』によると、スマラン慰安所事件を裁いたバタビア裁判の資料は、起訴状・証書・弁論・判決・調査票・面接調書などが法務省に所蔵されているとのことです。
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タカマサのきまぐれ時評 2007/04/14/Sat 23:34
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